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正しい楽譜の読み方 -バッハからシューベルトまで- 〜ウィーン音楽大学インゴマー・ライナー教授の講義ノート/大島 富士子


正しい楽譜の読み方 バッハからシューベルトまで [ 大島富士子 ]


ちょっと久しぶりになりましたが、書籍レビューです。

ウィーン音楽大学教授インゴマー・ライナー氏の講義「歴史的演奏法」をベースに「テンポ」「舞曲」「装飾音符」の観点から楽譜の読み方を解説します。誰でもいつでも簡単に利用でき、自力読譜への助けとなる「目からウロコ」のハンドブックです! 日本図書館協会選定図書に選ばれました!





わりと薄い本ですが、特にバロック時代の楽譜の読み方について参考になります。基本的で大切なことが述べられております。

私にはテンポについての章が少し難しかったです。


アーティキュレーションについて非常に勉強になりました。

バッハ結局どう弾くのがよいのか全然分からずで、さまよっていたので・・・。


楽譜の選び方についても参考になります。


実用版の楽譜は必ず原典版も用意して使用すべきというのは分かりますが、実際自分で正しく楽譜を読む力がなければ、いくら見比べてたところでどこがどうっていまいち分からず、明確な根拠のないままに校訂版の弾き方を安易に選んで弾いてました。

バッハって巨大すぎて難解だし、とっつきにくいし・・・・(-_-;)

でも勉強したい。

薄いですがとても役に立つ内容の本だと思いますのでおすすめです。


というか、また読み返してみないといけないなぁ。



ではでは。




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音楽と洗脳: 美しき和音の正体 /苫米地 英人を読んで



音楽と洗脳 美しき和音の正体 [ 苫米地英人 ]


苫米地英人さんの本はたくさん読んでいますが、珍しく音楽の本だったので読むのを楽しみにしておりました。

「ご存知でしたか?ピアノの和音が濁っていたことを」
とありますが、音楽の勉強を専門にした人なら平均律がズレていることくらいは知っている。


まず最初に西洋音楽の始まりとピタゴラス教団の関係のお話から始まって、宗教との密接な関係から、純正律そして平均律へと変遷していった音楽史をシンプルに説明されています。

宗教の研究をかなりされているので、その説明のされ方がさすがに苫米地先生らしいなという内容で面白いです。



現代音楽の諸問題という章で、日本の音楽教育について書かれていますが、平均律で調律したピアノで音楽教育を指導した結果、ハーモニーに対して鈍感になっている人が量産されました。

日本同様に海外でも平均律に調律されたピアノが普及し、音楽教育の基本となっています。


しかし、海外ではハーモニーがずれている人が日本ほど多くいません。

これはなぜなのでしょうか?


その答えは海外では平均律と純正律と両方で教育を受けているからです。

とあります。


ここに違いがあるんでしょうね・・・・。


以前に作曲家の先生のソルフェージュの講座でお話があったように、平均律と純正律では音程が違いますしそんなことは常識だから、いちいちコールユーブンゲンなんかにもそんな基本的な事書かない。当たり前!


ヨーロッパでは当たり前の常識。

日本では平均律で調律されたピアノで合唱の指導をするなど、、平均律のずれた和音が正しいと思っても仕方のない教育をやっている・・・。


ズレていることすら知らない。
純正律の存在すら知らずに終わる音楽教育は是正するべきではないでしょうか。


というお話になっています。





次の章では、アナログ音源とデジタル音源の話になっています。

アナログ音源を聴くと脳の血流が増加するそうです。

アナログ音源を聴く方が気持ちいいということにつながっている要因の一つと思われます。


そういえば、最近はちょっとレコードブームですよね^^

昨年、両親に簡易なものですが、レコードプレーヤーをプレゼントしたらとても喜ばれました・・・。
スピーカー内臓。カバー付にしなかったのが失敗だったかと思うけど、意外に良い音がして昔のレコードが聴けると喜ばれました。

自分用にも欲しいけど置く場所がないなぁ。


第5章に特殊機能音源の秘密という章があります。
たくさんの機能音源をこれまでに出されていますが、どういったものなのか、初公開です。
この辺は人によりけり、、怪しい、胡散臭いと思う人も多そうなので・・・。まぁ、多くは触れないことにします。

私は色々と聴いてきましたが、好きな音源も結構あります。ヘッドホンで聴くとすごく気持ちいいんですよね。。。


この本には特典でハイレゾ音源とCD音質データで楽曲4曲ついてます。

平均律は使用せず、なおかつノイズがたっぷり入った民族音楽系の楽曲中心ということです。


ハイレゾ音源は初めてですがやっぱりちゃいますね。



音楽と洗脳: 美しき和音の正体

音楽と洗脳: 美しき和音の正体

  • 作者:苫米地 英人
  • 出版社:徳間書店
  • 発売日: 2017-09-21




苫米地英人さんのおすすめ本


2050年 衝撃の未来予想 (TAC出版)[Kindle版]

2050年 衝撃の未来予想 (TAC出版)[Kindle版]

  • 作者:苫米地 英人
  • 出版社:PHP研究所
  • 発売日: 2018-03-02


洗脳原論

洗脳原論

  • 作者:苫米地 英人
  • 出版社:春秋社
  • 発売日: 2000-02-15



アルド・チッコリーニ わが人生 ピアノ演奏の秘密/ パスカル・ル・コールを読んで


アルド・チッコリーニわが人生 ピアノ演奏の秘密 [ パスカル・ル・コール ]


図書館でふと目に止まり手に取った本です。



前半はチッコリーニ氏のおいたち、音楽歴、誰と出会い、どんな風に学んできたのか。

そして、素晴らしい芸術家との出会い、共演の想い出など。


途中ページに芸術家とともに映っている素敵な写真が掲載されています。
フランソワとの写真が好き♡

良い時代だなぁ。

と思います。最後の方はもう、西洋音楽の終焉のような嘆きもありましたが。


後半からは、教える立場となってからのことや、音楽に対する考えがたくさん語られていて、とても良かったです。

演奏者とは何者なのか?

音楽とは何なのか?

心にぐっとくる言葉が沢山ありました。

本当に真摯に向き合ってきた方なのだなぁと。


本番の2年も前から取り組むのだとか!

それも、すでに知っている曲でさえも。


舞台であがることについての章も良かったですね。

公衆の前で完全に自分を解き放つことが難しいから、あがる=怖気けるのです。・・・・・・中略・・・・・・“あがり”を感じるのであれば、それは自分に対して自由になっていないことを意味します。私たちの仕事は披露することであり、それ以上でもそれ以下でのものでもありません!





読後感の良い本だなぁ。。。

アルド・チッコリーニ わが人生 ピアノ演奏の秘密

アルド・チッコリーニ わが人生 ピアノ演奏の秘密

  • 作者:パスカル・ル・コール
  • 出版社:全音楽譜出版社
  • 発売日: 2008-03-15



やわらかなバッハ/ 橋本 絹代を読んで



やわらかなバッハ



ピアノを弾く人に、そして、特にピアノしか楽器をされてこなかった方におすすめの本です。

なぜなら、平均律が正しい音程だと思って育っているから。



この本は、バッハの意図した音律、調律議論に始まり、平均律クラヴィーア曲集の成立の話や、特によく使われる調で作曲されたのち移調された可能性があるなど面白い話もたくさん載っていました。

音律の話や旋法の話ってだいたい難しいのですが、この本はやさしく書かれていて読みやすい本です。

他にも、日本の音楽教育に関連して、「固定ド読み」と「移動ド読み」について論じているところや、絶対音感教育についての項も印象的でした。

古典やロマン派の時代の作曲家は調性を意図して作曲しており、現在の平均律で調律されたピアノの響きとは違う音楽を奏でていたはず。

調はピッチと無関係に存在していたはずですが、絶対音感者にならい固定ドで歌うようになるにつれ、調とピッチを同一視する傾向が強くなり、調の意味するものが存在しなくなってきた。


標準音440Hzの存在しなかった時代に想いを馳せると、厳格なイメージのバッハがやわらかなバッハに思えてました。


もっと自由でいい!


人間の本能に備わっている自然の音階に耳を傾けたい!


そんな風に思える良書でした。


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やわらかなバッハ

やわらかなバッハ

  • 作者:橋本 絹代
  • 出版社:春秋社
  • 発売日: 2009-12-22

ピアノ・テクニックの科学 プロフェッサー・ヤンケのピアノ・メソード/ アンスガー・ヤンケ,晴美・ヤンケ



ピアノ・テクニックの科学 プロフェッサー・ヤンケのピアノ・メソード [ アンスガー・ヤンケ ]

随分前に読んだこちらの本ですが、再読してみました。

肩関節の意識と上腕の使い方がうまくいくととても弾きやすくなるなぁと意識して練習するようにしていましたが、そこをかなり詳しく解剖学的な説明によって解説されていたので得るものが色々とあった本です。


以前読んだ時には、MP関節を曲げるとDIP関節とPIP関節が伸びるとかいう説明がどの本を読んでもいまいち理解できなかったんですけど、この写真付きの本を読みなおしてようやく分かった気がします・・・。ほっ

(指を立てるその動きのレッスンの説明を読むと分かりやすかったです。)


小指が鍵盤に直角 90度でピーンってまっすぐ突き立っている写真があるんですけど、結構衝撃的でした。

こんな指立てて弾けます????


でも、先日イヴ・アンリ先生の指の関節の使い方を拝見して納得したんですよね。

まぁまぁ、この写真に近い弾き方で音を出されるシーンが意外に沢山あったんです。


第1関節と第2関節が結構伸びた状態での打鍵。



指に注目するとビックリだったのですが、肩や、上腕の筋肉をうまく使って、総動員させてるので、かなりの省エネ奏法。


手首による打鍵は不完全である。
より速いテンポと十分な精度は、いずれも手首による打鍵によっては達しえない。



とおっしゃってます。


腕の使い方には、縦に振動させる方法と横に振動させる方法がある。

特に三角筋を上手く使うことだそうです。



練習していて思いますが、動きの確認は、自分をよく観察しつつ、どこが弛緩してどこに緊張が必要なのかゆっくり確認しながら練習するのが良いと思います。

イメトレしたりね^^


最後に、こちらの言葉を引用して結びといたします~。

練習頑張りま~すっ


テクニックに集中して取り組むのは、すなわちテクニックから解放されるためであるべきだ。
そうすることによって音楽的な視野を広げる時間、少なくとも練習と同じくらい読書の時間を作ることができる。




おう、読書好きだぜ(○・_ゝ・○)ノ

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ピアノ・テクニックの科学 プロフェッサー・ヤンケのピアノ・メソード

ピアノ・テクニックの科学 プロフェッサー・ヤンケのピアノ・メソード

  • 作者:アンスガー・ヤンケ,晴美・ヤンケ
  • 出版社:アルテスパブリッシング
  • 発売日: 2016-09-20
プロフィール

さっちん

Author:さっちん
10年ほどブランクを経て40歳からピアノを再スタート。
ピアノ練習記録や関連書籍の書評や趣味その他もろもろの日記です。

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