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音楽の基礎 (岩波新書) /芥川 也寸志を読んで



音楽の基礎改版 (岩波新書) [ 芥川也寸志 ]


指揮者・作曲家であり、芥川龍之介氏の三男 芥川也寸志さんの名著。

音楽の基礎と題にあるように音楽史や楽典的な内容なのですが、美しい随筆のような文体です。

以下、冒頭の章
Ⅰ音楽の素材 1静寂から


“音楽はまず、静寂を美しいと認めるところから出発するといえよう。
作曲家は自分の書いたある旋律が気にいらないとき、ただちにそれを消し去ってしまうだろう。書いた音を消し去るということは、とりも直さずふたたび静寂に戻ることであり、その行為は、もとの静寂のほうがより美しいことを、みずから認めた結果にほかならない。
音楽は静寂の美に対立し、それへの対決から生まれるのであって、音楽の創造とは、静寂の美に対して、音を素材とする新たな美を目指すことのなかにある。(中略)……音は終局的に静寂に克つことはできない。(中略)・・・・・・・・・静寂は、これらの意味において音楽の基礎である。」”


詩的ですねぇ。


音楽の規則について一般向けに解説した本ではありますが、少しは楽典の知識があったほうが、(特に後半は調性や和声や対位法などの解説になるので)分かりやすいと思います。

でも音楽を愛する人なら誰でも一読の価値ありではないでしょうか。




第3章の音楽の形成からリズムの項は面白かったです。


音色、リズム、楽器の構造あらゆる方角から日本人の民族的美感とヨーロッパ人の美感を対比しながら語られています。


音楽の歴史や様々な作曲家について、譜例なども挙げながら解説されていて分かりやすいです。

私が苦手意識のある現代音楽についても、作曲家の方の視点からの解説で「そういうことなのか~」と腑に落ち、鑑賞してみようかなという気になりました♪

原始から時代を経て、未来へと音楽はどう変わっていくのだろうか?






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音楽の基礎 (岩波新書)

音楽の基礎 (岩波新書)

  • 作者:芥川 也寸志
  • 出版社:岩波書店
  • 発売日: 1971-08-31





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プロフィール

さっちん

Author:さっちん
10年ほどブランクを経て40歳からピアノを再スタート。
ピアノ練習記録や関連書籍の書評や趣味その他もろもろの日記です。

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