FC2ブログ

ピアノ日記と英語多読と書評ブログ♪

やわらかなバッハ/ 橋本 絹代を読んで



やわらかなバッハ



ピアノを弾く人に、そして、特にピアノしか楽器をされてこなかった方におすすめの本です。

なぜなら、平均律が正しい音程だと思って育っているから。



この本は、バッハの意図した音律、調律議論に始まり、平均律クラヴィーア曲集の成立の話や、特によく使われる調で作曲されたのち移調された可能性があるなど面白い話もたくさん載っていました。

音律の話や旋法の話ってだいたい難しいのですが、この本はやさしく書かれていて読みやすい本です。

他にも、日本の音楽教育に関連して、「固定ド読み」と「移動ド読み」について論じているところや、絶対音感教育についての項も印象的でした。

古典やロマン派の時代の作曲家は調性を意図して作曲しており、現在の平均律で調律されたピアノの響きとは違う音楽を奏でていたはず。

調はピッチと無関係に存在していたはずですが、絶対音感者にならい固定ドで歌うようになるにつれ、調とピッチを同一視する傾向が強くなり、調の意味するものが存在しなくなってきた。


標準音440Hzの存在しなかった時代に想いを馳せると、厳格なイメージのバッハがやわらかなバッハに思えてました。


もっと自由でいい!


人間の本能に備わっている自然の音階に耳を傾けたい!


そんな風に思える良書でした。


にほんブログ村 クラシックブログ やり直しピアノへ
にほんブログ村

やわらかなバッハ

やわらかなバッハ

  • 作者:橋本 絹代
  • 出版社:春秋社
  • 発売日: 2009-12-22
スポンサーサイト



COMMENTS

0Comments

There are no comments yet.

REPLY

Leave a reply